永井守の言いたい放題・Part2

03'4/16,娘の18才の記念

娘が高校を卒業して18才になり記念にミニ写真集を作った。娘の名前がももなので黒澤監督の映画”夢”でお馴染みの日本一の桃の産地である 山梨県の勝沼まで行って写真を撮った。

カメラアシスタントとして息子、貴年と写真家である実兄にお願いした。着付けとヘアーメイクとお弁当を実兄の奥さんに店を休ませ、出世払いでお願いした。撮影許可は当日現地で事情を話し快く承諾して頂いた、田舎はええなー。着付けは現地でゴザを広げ青空のもとで着替えた、天気予報で寒いと云っていたので皆んな厚着をして行ったら凄く暑かった。
私が撮るのだからとトランポリンを用意して初めての振り袖にも関わらず、何度もジャンプさせて撮ったら汗びっしょり、皆んな良く頑張ってくれました。

桜の花は一週間で散るが桃の花は2週間で散ると聞いた、さくらでは無くももで良かった。
帰り道に見事なまでに晴れた富士山を目にしたので、 手を合わせ沢山感謝しました、ありがとうございます。

4/16日に撮影したのに、日本一怠け者の私は(亡き妻が私に言った)、完成するまで約一月も掛かってしまいました。でも結果オーライでんがな。

PS.

ここで思い出した、作家の北方兼三と私だけの写真集が有るのだが北方兼三にプレゼントするまでに半年も掛かった、が一言の催促もせず待って頂いた、深謝。

MOMO Happy 18 Memorial(ミニ写真集)

本当に久しぶりに外で良い酒を飲んだ。

”永井の元気が無い”と噂を聞いた後輩が俺の為に酒の席を用意してくれた。後輩に迷惑を掛けてはいけないと思い、飲み代だけは確保していたが支払いで消えてしまった。金が無いと云うのが恥ずかしくて土壇場でキャンセル しょうと思っていたが、金を持たずに飲み屋に出かけた。

懐かしい後輩達は笑顔で迎えてくれた。簡単な挨拶のあと「俺は先輩として君たち後輩を育ててきたよな!」と言ったら後輩達は「今の私達は永井さんがいたから今の私達がある」と言ってくれた。「後輩の仕事は良い先輩を育てるのが、良い後輩の仕事だって知ってるか!」 と言い後輩の前に7冊の「タカトシ本」を積み上げ「今、金が無いからこれで飲ましてくれ!」と言ったらアッハッハと腹を抱えて笑い「解りました」と意図も簡単に承諾してくれた。
俺はしこたま飲んで千鳥足で一時間掛けて歩いて家に帰った。

俺は良い後輩に恵まれて幸せだ、今からも良い先輩を育ててくれ。

ホームページ設立

「タカトシ本」の沢山の在庫が色々な事情で私のもとに届くことになった、置く場所が無いので実兄、親友、友人の所に三回に分けて貸し倉庫から運び出し預かって貰った。大阪の親友の所にも段ボール5箱250冊以上の本を送り付け預かって貰い、その上ホームページまで立ち上げて貰った。その大阪の親友は三畳の部屋で、身体を伸ばせて寝れんと後から知った。

もつべきモノは大いなる愛を持った家族、親友、友人やね、感謝、感激、1・2・3・深謝。

またまた酒をご馳走になった!

長年、ひたすら世話になってる年上の友人であるTVのプロデューサーに平日の夕方5時から夜の1時位まで約8時間、5件も2人だけで、はしごして酒をご馳走になりました、それも凄い(高そうな)お店でだ!

友人が自分のやっている番組で今時の若者に話を聞いたら”携帯電話をするとき自分の友達以外の人は全てモノなのだそうだ”だから何処でも堂々と話が出来る。
その話を聞いたとき激怒してしまった、しかし友人が直接聞いた事実の話だそうだ。”親や先輩は何しとんねん、殴ったれ、ボケ・カス、命がけでつきあわんかい”少なくとも俺の周りの奴は許さんぞ!
あまり飲み過ぎて3日酔いまで経験した、酒はいかん、いかん、もう当分いらん。

でも本当に有り難いことです、いつか恩返しはしたいと思っておりますが・・・・。

妻の遺言

妻が亡くなる前に一つだけ遺言を聞いて下さいと言った!「絶対に人を殴らないで下さい」妻が死んでから息子以外の人間を誰一人として殴っていません、約束は守っています。

出来ることならこれから先も守りたいと思っています。

素晴らしい後輩 03'6/26

笑ってしまうくらい久しぶりに大型カメラ、4×5の撮影の依頼が来た。
靴を片足ずつ二足撮って、1.5メートル位に伸ばして張り合わせディスプレイに使う、経費が出ないので貸しスタジオを使えないと云う、そのうえ急ぎの仕事だ。

(4×5とは結婚式や写真館で良く見る大型の蛇腹式のカメラで、風呂敷ほどの黒い布をカメラと一緒にかぶり、ルーペと云う小さい虫眼鏡みたいな拡大鏡を使ってピントを合わせるピンホールカメラでカメラの原形であり、大きいフイルムを使用する)

私の4×5カメラは貧乏な先輩カメラマンが使っていて長いことお目にかかっていない。
早速先輩に連絡を取ってみるが捕まらない、仕方がないのでスタジオを持っている後輩に電話してスタジオと4×5カメラを無料で借してくれと聞いてみたら気持ちよく使ってくれと云ってくれるが4×5カメラのレンズがお蔵入りしていて無いと云う、スタジオマン時代同期のカメラマンの友達に電話して4×5カメラのレンズと備品を借りることにした。

この日は他の撮影が入っており終わり次第、後輩のスタジオに駆けつけることになっていた、最初の仕事が終わり、後輩に電話したら明るい声で待っていると云ってくれる、仕事の担当者と待ち合わせして、後輩のスタジオに駆けつけると撮影のライティングのセットが出来上がっている、簡単な打ち合わせのあと撮影に入るがアシスタントから全てを何も言わないで後輩がやってくれる、私はシャッターを押すだけ、その上お茶まで入れてくれる、いたれりつくせりの大名の撮影である、ましてやギャラなど発生しない、完全なボランティアである、持つべきものは良い先輩を育てる後輩やな!ありがたや・ありがたや。

撮影の途中レンズを借りた友達から大丈夫か!と連絡が入る、全て後輩がやってくれていると伝えると頑張ってくれと電話を切る、俺って男は何処まで愛されているんだろうと感謝する、いやー困っているときほど友達の有り難さが身にしみるね、みんないけてる奴らやね、いつか恩返しせな、おおきにありがとう大好きです。