dark or light switch

ストレージクリア

タカトシ大人になるな男になれ

第二章「TAKATOSHI」

貴年が歩いた、7ケ月間のインドと日本のメールのやりとり。

8月29日(水)11:35 from thailand

*滞在117日目(8度目のメール)

どうしても誰にも負けたくない。
どうにもいかなくなったら、すぐれんらくします。
本当は今すぐ帰りたいけど、今は帰れない。
どうにか自分の力で帰る。

もう意地だからまげれない、次まげたらもう本当に自分なくしそうだから。
これは正直なきもちです。本当にありがとう。

9月1日(土)04:43 from japan

貴年に逢いたいです。このメール読んで、涙が出てきました。まるで昔の自分を見ているような気がしています。本当にゴメンな、馬鹿な父の息子で。もう少し普通の子供のように育てれば良かったのか?などと反省したりしています。でもね、どこの親よりも真剣に、命掛けで、正直に一生懸命、つきあって来たつもりです。それだけが父の誇りです。そう思っていても、すべてのことが初めてのことで、すべてのことが手探りで、どれが正しいかなんて、時間が経ってやっとわかって来るものだと、やっとわかってきました。今は、貴年をカー杯抱きしめたいです。心の底から愛しています。父とママの子でいてくれて、生きていてくれて、本当にありがとう。

貴年には何度か伝えたと思うけど、“本当の男とは、間違いに気がついたら、すぐに謝ることの出来る人”だと、失敗があるからこそ成功もあるんだから、自分を責めても、意地を張ってもいいけれど、人は一人では生きられないし、思いやりの無い人だけにはならないでください。

タイのカオサン通りあたりに探しに行こうと思っていましたが、貴年を信じて待っています。どう転んでもお金とパスポートだけは必要です。幾らくらいどこに送れば良いのか?連絡ください。毎日パソコンの前で待っています。がんばれ、大好きです。