永井守の言いたい放題・般若心経

般若心経

仏教の経典の中の一つで、般若は「知慧(ちえ)」さとりに到達するための教えである。
簡単にいうと人の幸せの価値観の問題で、
「空虚なものに幸せの価値を求めても幸せになれない、永遠不変のものに価値を求め れば真実の幸せが得られます」ということらしい。

93’の夏休み(私35歳、息子12歳、娘8才)三人で一ヶ月掛けて四国八十八ヶ所お遍路巡りをしたことがある。
本当に私たちは運が良い!途中で知ったのだが本来、徒歩による四国八十八ヶ所お遍路巡りは夏にはやらないそうだ!それというのも日射病になるからである。この夏は雨が降り続けた年で歩かないと寒くて凍えしまいそうな夏だった。 (私が思いつきで計画を立てて歩いたのだが、私たちは神様が味方して「歩かされた」としか思えない?!)
毎日、毎日、早起きして、朝早くから夕方まで八十八ヶ所以上のお寺巡りをした、お寺に着くと般若心経を唱えてお参りする、終わるとお金をはらい納経帳に手書きで記帳して貰う。
(解りやすくいうと一ヶ月掛けた、88ヶ所のオリエンテーリングである。)
そのお陰で子供も私も般若心経を憶えてしまった。
三人とも足に血豆を作って歩き、それはそれはきつい旅だった、この世の出来事ではない、違う世界に飛び込んだような不思議な錯覚におちいってしまっていた、子供をインドに連れて行く前の予行練習だと思っていたのだが、とんでもない徒歩でのお遍路巡りなんてもう二度と経験したくない(子供たちは時間が経った今でも「金を貰っても歩きたくない」と言っていた)しかし達成したときの喜びは今でも脳裏に焼き付いている。
遅かれ早かれ一度は耳にするお経である、意味を知っていても損は無い。

私にとってある事件があり半年間も落ち込んでいたとき、これではいけないと尊敬する大先輩に相談したことがある、その時に下記の言葉をプレゼントして頂き救われました。

“あなたたちがやったことは、すべて許します。
私たちは、仕返しも復讐もしません。
あなたたちの、これからの幸せを心から祈っています。
この世界に変わることのない真理があるとすれば、
それは、すべてのものは変わっていくのだ、ということを教えてくれたことに感謝します。”

~古代大仏を破壊したイスラム教原理主義者タリバーンにあててタイの小乗仏教の僧侶たちが書いた手紙~
(2001年春Bangkok Post紙より)引用しています。

仏教の創始者のお釈迦様が亡くなった今も世界中で仏教は生き続け「知慧(ちえ)」を私たちに伝えています、私も私なりに学び、現在行き着いた答えは弘法大師が伝えた
“天下泰平・家内安全”
この短い言葉に含まれた意味と響きが大好きです。

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