幼い頃、田舎暮らしの私は、お盆や、お正月など父がニワトリの首をはねて、ご馳走を作る様を見て驚き、長い間ニワトリが口に入らなかった事がある。時には四つ足の山羊を父が金づちで殴り殺し、ご馳走を出されたがなかなか口に入らなかった記憶がある。
大人になり野生のイノシシを捕まえ目の前で殺し、イノシシ鍋を振る舞われた事もある。
北海道から鹿の肉が皮を剥いだだけでまるまる一頭送られて来て、私がナイフや包丁を使い食べられる大きさに切って仲間達に分け与え料理して振る舞った事もある。
東京での正月に猟師の兄貴から貰ったイノシシの内臓や骨やシャレコウベを使いイノシシ鍋を作り仲間達に振る舞い、“命を頂く”ことの大切さを知って貰うために食後にイノシシ猟のビデオを見せ、ひんしゅくをかった事もある。
韓国では、市場で犬の開きが売っているのを見てただただ驚いた。
ベトナムでは知らないで蛇を食べさせられ驚き食欲が無くなった。
中国では「四つ足は机と椅子以外、二つ足は親以外は全て食べる」と聞いた。
最近テレビのニュースで、「中国では人間の肉を食べた人は死刑になる法律が出来た」といっていた。中国のある地方では人間の胎児や赤ちゃんを食べる村が現存するという話は前から聞いて知っていたが、知人がインターネットで証拠写真を見つけたからと写真を見せられた、しばらく言葉がでなかった。
中国の女帝で美食家の楊貴妃は3才児の人間の肉がうまい!と言ったという。
世界三大珍味の果物ドリアンは三歳児の子供の味と似ている!
と何かの本で読んだ記憶がある、ドリアンを食すたびにこの事を思い出す。
私たち先進国の人間は後進国の人間を残酷だという、私たちも後進国を経て先進国になったのに古くて都合の悪いことには目をそむけて忘れてしまう。
生きる為に喰うのか、美食の為に喰うのか?悩んでしまった。